立体駐車場はより多くの車両を駐車させたり限られた面積を有効活用するため、多層化・立体化された駐車場のことです。自走式と機械式の2種類に分類でき、自走式はある程度広いスペースが必要ですが機械式は狭い土地や複雑な形状の土地でも採用できます。ある程度広い土地を用意でき、利便性の高い大規模な駐車場が欲しい場合には自走式が適しています。狭い土地を有効に活用して駐車場を造りたい場合には、機械式を選ぶとよいでしょう。

自走式は駐車スペースが広いため利便性が優れており、機械式は装置内部に車両を収容するのでセキュリティ性が優れているという特徴があります。立体駐車場を運営するには設備のメンテナンスを行う必要がありますが、自走式は機械式と比べて頻繁に行わなくても大丈夫です。維持費としては照明の電気代などがかかるものの、機械式よりも安く抑えることができます。ただし自走式は誰でも簡単に車両に近付くことができるため、いたずらや車上荒らしの被害に遭う可能性があります。

いたずらなどの被害を避けるには、管理人を雇って定期的に巡回させたり監視カメラを設置したりするなどの対策が必要です。機械式の立体駐車場は定期的なメンテナンスが必要になるので自走式よりも維持費がかかりますが、効率的に多くの車両を駐車させることができます。一定の維持費がかかるものの、狭い土地を有効に活用して効率的な投資を行うことができるというメリットがあります。自走式は大規模な商業施設などで採用されることが多く、機械式は主に都市部のホテルや商業ビルなどで採用されています。

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